2023年5月6日土曜日

2023.5.6世界の犬 ドゴアルヘンティーノ

 


2G:使役犬

どご・あるへんてぃーのドゴ・アルヘンティーノ

DOGO ARGENTINO

ドゴ・アルヘンティーノ

原産地

アルゼンチン

用途

大型獣猟犬

沿革

この犬種はアルゼンチン共和国の中央部に位置するコルドバ地方が原産である。作出者は有名な医者であったアントニオ・ノーレス・マルティネス博士で、氏の 犬に対する情熱は1928年に氏が命名した新犬種「ドゴ・アルヘンティーノ」の基礎を作り、スタンダードの確立に導いた。氏の数種類の純血犬種と「コルド バ原産の旧来の闘犬」を秩序だて異種交配することを基礎とした。この闘犬はとても頑強で、活力旺盛であったが、精神及び遺伝的な安定に欠けていた。この犬 種はマスティフ、ブルドッグ、及びブル・テリアによる異種間交配によって作出されたのものである。数世代を通して徹底的に詳細な性格の研究と選別によって ノーレス・マルティネス博士はついに最初の「新犬種」を手にすることに成功した。当初は闘犬として考えられていたが、すぐれた能力を発揮し、「大きな獲物 を捕らえる狩猟犬」となった。
この犬種は非常に多才となり、すぐれたコンパニオンであり、また忠実で立派な護衛犬で、この犬種の力強さ、粘り強さ、鋭い嗅覚及び勇敢さがいのしし、ペッ カリーやピューマなどの狩猟において特に優れている。
1964年5月21日にこの犬種はアルゼンチンKC及びアルゼンチン・ルーラル・ソサエティ(the Argentinean Rural Society)によって公認され、スタッド・ブックへの登録が開始された。
この犬種が最初のアルゼンチン原産犬種であるとしてFCIに承認されたのは1973年7月31日のことであった。作出者の兄弟で後継者である、アウグス ティン・ノーレス・マルティネス博士の尽力によるところが大きい。

一般外貌

モロシアンの典型的なタイプで、巨大ではなく、望ましいバランスがとれて、中型から大型の犬であり、外観は調和がとれ、頑強に見える。これは引き締まった 皮下組織を経てボディに付いた伸縮自在な皮膚の下で目立つ強力な筋肉による。静かだが確実な歩様であり、利口そうで、すばやい反応を示す。この動きから常 によい性格であることがうかがえる。愛情深い性格で、白がよく目立ち、肉体的な長所は真の運動選手であることを示す。

習性/性格

陽気で、素直で、控えめかつ友好的である。激しく吠えたてることはなく、常に力強さを感じさせる。決して攻撃的でなく、この特徴は厳重に守られる。支配力 を誇示するため、絶えず同性間でなわばり争いがおき、特に牡において顕著な習性である。狩猟では、賢く、静かで、勇敢である。

毛色

完全なホワイト。頭部の10%以上を覆わなければ目の回りのブラック又はダークな斑は一つに限り認められる。同様の構成をもつ2頭では、審査員はより白い方を選択すべきである。

サイズ

体高 牡:62~68cm 牝:60~65cm


2023年4月27日木曜日

2023.4.27 珍しい犬種 イタリアンコルソドッグ

犬種スタンダードの紹介

 2G:使役犬


イタリアン・コルソ・ドッグ
- ITALIAN CORSO DOG

イタリアン・コルソ・ドッグ

原産地

イタリア

用途

ガード・ドッグ、護衛犬、警察犬及び追跡犬

沿革

この犬種の直接の祖先は古代ローマのモロシア犬である。この犬種は以前はイタリア全土に存在していたが、近年では南イタリアのアプリア地方及びその隣接地区のみで普及している。犬種名は「農家の保護や守護をする者」を意味するラテン語の「cohors」から来ている。

一般外貌

中型から大型に属する犬である。頑健でがっしりとしているが優雅である。引き締まった強靭な筋肉である。

習性/性格

財産、家族及び家畜の守護者である。大変敏捷で反応が早い。過去には牛追いや大きな獲物の猟犬として使用されていた。

毛色

ブラック、リード・グレー(鉛色)、スレート・グレー、明るいグレー、明るいフォーン、スタッグ・レッド、ダーク・フォーン、ブリンドル(フォーンやグレーの様々なシェードにストライプの入ったもの)。フォーンやブリンドルの犬に見られる、ブラックもしくはグレーのマズルのマスクは目を超えて広がってはならない。胸や足先、鼻梁に見られる小白斑は許容される。

サイズ

体高
牡:64~68cm
牝:60~64cm
上下2cmまでは許容される。
体重
牡:45~50kg
牝:40~45kg


2023年4月26日水曜日

2023.4.26 希少犬種 プレサ・カナリオ

 2G:使役犬

プレサ・カナリオ
PRESA CANARIO

プレサ・カナリオ

原産地

スペイン

用途

畜牛を守るための番犬。

沿革

モロシアン・タイプの犬で、テネリフェ島及びカナリア島が発祥地である。これらの島々の古代からの土着犬である「majorero」とカナリア島に持ち込まれた他のモロシアン犬種間との交配結果であるとされている。
このような交配により適度に大きなサイズで、ブリンドルまたはマーキングを伴うフォーンで、モロシアンタイプでありながら、鋭敏で力強く、強い気質を持ち、頑丈、活発で、忠誠心があるものが生み出された。
16世紀及び17世紀に、それらの犬の頭数は飛躍的に増加し、ノルマン征服以前の歴史書、特に「Cedularios del Cabildo」(国内記録簿)の中で多く言及されている。そこには畜牛を守る番犬としての任務が説明されている。

一般外貌

適度に大きなサイズのモロシアンタイプで、直線的な外貌とブラック・マスクを持つ。頑丈で、均整が良く取れている。

習性/性格

落ち着いており、注意深い表情をしている。特に番犬として適しており、伝統的には畜牛を集めるために使用されていた。 バランスの取れた気質であり、自信にあふれている。吼え声は低く、太い。家族に対しては従順で大人しく、主人に対しては非常に尽くすが、他人に対しては疑い深いところがある。自信ある態度で、堂々としており、若干よそよそしい。警戒している際の姿勢は緊張感を持ち、凛としている。

毛色

ウォーム・ダーク・ブラウンからペール・グレーまたはブロンドまでのあらゆるシェードのブリンドル。フォーンからサンディーまでのあらゆるシェード。胸、頸の根元または喉、前足及び後足の指趾のホワイト・マークは許容されるが、最小限にとどまるべきである。マスクは常にブラックであるが、目の高さより上に広がるべきではない。

サイズ

体高
牡:60~66 cm
牝:56~62 cm
非常に良いタイプであれば、上下2cmは許容される。
体重
牡:50~65kg
牝:40~55kg